ビタミンEとは
ビタミンEは、油脂に溶ける脂溶性ビタミンの一種です。ナッツ類や食物油に多く含まれていて、身体を助ける様々な効果があります。ビタミンEの化学名である「トコフェロール」は、ギリシャ語で「子供を産む」という意味で、不妊治療に使われるほど大切な栄養素でした。
ビタミンEの効果
抗酸化作用
ビタミンEは活性酸素という物質の働きを抑える抗酸化作用が強く、活性酸素に傷つけられた細胞を修復してくれます。そのため年齢を重ねても若さを保つ、アンチエイジング効果があるのです。
【活性酸素とは】
活性酸素という物質は、摂取した栄養がエネルギーに変えられるときに体内で発生する物質です。活性酸素が過剰に分泌されると、肌のしみやしわの原因になるほか、ガンや動脈硬化、白内障などの病気のリスクも上がります。そのため、食べ物で定期的にビタミンEを補い、活性酸素の働きを抑える必要があるのです。
活性酸素はストレスでも発生するので、疲れた時には特に必要です。
血行改善
ビタミンEは毛細血管を広げる作用があるので、血行をよくして栄養を体の隅々まで送る手助けをしてくれます。末梢血管の拡張にかかわることで、頭痛や肩こり、冷え性などの改善にもつながります。また、ビタミンEは血管内の掃除人と呼ばれており、血中のコレステロールの酸化を防ぎ、善玉コレステロールを増やしてくれます。そのため、血液がサラサラになるのです。
ホルモンバランスの調整
ビタミンEは脳下垂体というところに働きかける作用があります。脳下垂体は、身体の中の様々なホルモンの働きをコントロールしている部位ですので、生理痛や生理不順の改善に繋がります。
ビタミンEの吸収率を上げるには
ビタミンA、ビタミンC、ビタミンAの三種類を合わせて「ビタミンACE(エース)」と呼ばれていることをご存知でしょうか。
これらの三種は抗酸化作用をもつ代表的な栄養成分で、身体を活性酸素から守ってくれています。そのため、これら三種を併せて摂ると、より高い効果を得ることができます。ビタミンACEの中でも、特にビタミンCは、体内で酸化したビタミンEを復活させる働きがあります。ビタミンEもビタミンCも入っている青汁は、その点でも効率的で賢い食品なのです。
ビタミンEは過剰摂取にはならないのか
日本人の食事摂取基準(2015)では、18歳以上の男性が6,5mg/日、女性が6,0mg/日 が目安量とされています。ビタミンEは日常生活の中で摂りすぎになることはほとんどありません。むしろ足りていないことが多いため、積極的に摂取しましょう。
サプリメントや薬などで過剰摂取になる恐れもあるので注意が必要ですが、青汁は健康食品なのでその心配は必要ありません。
(ただし、青汁を過剰摂取した場合は別です。製品ごとに決められている目安量や推奨量を守って摂取してください。)