大麦若葉の青汁の特徴と効果

大麦若葉の青汁とは

大麦若葉の青汁とは、大麦が穂をつける前の葉の部分を青汁にしたものです。
大麦は食用として栽培された最も古い植物で、日本では麦茶やみそ、ビールなどの原料にもなっています。青汁の原材料の中でもトップレベルの飲みやすさで、青臭さが気になる人でも気軽に日常生活に取り入れられる優秀な原料です。
癖のある味が苦手な方やお子様でも、大麦若葉なら飲めるという声も多く、始めやすく続けやすい青汁です。

大麦若葉青汁の嬉しい作用

青汁には大麦若葉以外にもいろいろな原料がありますが、大麦若葉の青汁を飲むとどういった作用があるのでしょうか。具体的にご紹介します。

便秘解消

種類の食物繊維

大麦若葉には食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は便のかさを増したり腸に刺激を与えて排せつを促してくれる大切な栄養素で、大麦若葉にはキャベツの7倍もの食物繊維が含まれているのです。
食物繊維は、水に溶ける「水溶性食物繊維」と水に溶けない「不溶性食物繊維」に分類できますが、大麦若葉には両方の食物繊維がバランスよく含まれていることが大きな特徴です。
水溶性食物繊維は整腸効果が高く、糖質の吸収を緩やかにして血糖値の急上昇を抑えてくれます。
不溶性食物繊維は水分を吸収して腸を刺激し、便通を促進してくれます。
便通改善にはどちらもバランスよく摂ることが大切とされているので、まさに大麦若葉は理想的な食材と言えるでしょう。

腸管免疫機能の活性化

また、大麦若葉が便秘解消に役立つ理由は食物繊維だけではありません。大麦若葉の粉末には腸管の免疫機能を活性化させ、腸内環境を改善する作用があるということが研究によって示されています。二種類の食物繊維と、免疫機能の活性化という強みが、大麦若葉の特徴なのです。

眼精疲労

長時間液晶画面を見ていたり、老眼の初期に無理にピントを合わせようとすると、目が疲れてしまいます。眼精疲労は視力低下や痛みだけでなく、肩こりや気分の低下なども引き起こす可能性があるので、早めの予防と対策が必要なのです。

そんな時には、大麦若葉に含まれるベータカロテンという成分が助けてくれます。
ベータカロテンとは、体内でビタミンAに変換されビタミンAと同じ働きをする栄養素で、このような特徴を持つ栄養素は一般にプロビタミンAと呼ばれます。
ビタミンAは、目で見た情報を脳に送るロドプシンというたんぱく質の生成を促してくれるので、同じ働きをするベータカロテンは眼精疲労の解消に効果的なのです。
ビタミンAは目の疲労回復だけではなく、皮膚や粘膜を強くし、免疫力を強くしてくれるので、大麦若葉の青汁は風邪の時にもおすすめです。

むくみ改善

大麦若葉に含まれる亜鉛とビタミンCは、一緒に摂ると、どちらもより吸収されやすくなります。その結果、新陳代謝が促され、その過程で体内の余分な水分が排出されるのです。
また、大麦若葉の青汁にはカリウムも豊富に含まれています。カリウムの塩分排出作用のおかげで体内の余剰塩分が排出され、体内の塩分量の調整効果でむくみ改善もできます。

肌荒れ対策

肌荒れを防ぐビタミン

大麦若葉はビタミンB1を牛乳の約30倍、ビタミンCをほうれん草の約30倍も含んでいます。
ビタミンB1やビタミンCは、肌荒れやシミを予防・改善する効果があるので、肌の環境を整えるためにおすすめです。

肌の老化を食い止めるSOD酵素

大麦若葉はSOD酵素という抗酸化作用が高い酵素を含んでいます。
SOD酵素とは、老化を早める原因のひとつである活性酸素という物質を無毒化し、細胞の老化を緩やかにして、若々しさを取り戻す手助けをしてくれる酵素のことです。
代謝の過程で発生する物質で、私たちの誰もが持っている酵素なのですが、年齢を重ねるごとに少なくなり、特に40歳以降は急激に減っていきます。
しかし大麦若葉はSOD酵素を豊富に含んでおり、細胞に安定したSOD酵素を供給することができます。大麦若葉は肌の老化を食い止める強い味方なのです。

ちなみに、大麦若葉の新鮮な青汁を熱を加えずに粉末化させた麦緑素という青汁は、アトピー症状の改善に役立つという報告もされています。
大麦若葉に含まれているビタミン、ミネラル、酵素などが消化吸収しやすい形で含まれているので、大麦若葉の青汁を選ぶなら、麦緑素の商標がついているものをおすすめします。

高血圧予防

大麦若葉に豊富に含まれるカリウムは塩分排出の効果があります。
塩分を過剰に摂取すると、血液中の塩分濃度が高まります。そうすると塩分を薄めて血液の濃度を保つために血液中の水分が増え、体内の血液量が増えてしまいます。その結果、血管の壁にかかる負担が高くなり、血圧が上がるとされています。
カリウムは体内で塩分と結びついて排出されるため高血圧の予防になるのです。
SOD酵素も血圧上昇を抑えてくれる効果があるので、大麦若葉の青汁は高血圧対策により高い効果が期待できます。

リラックス効果

大麦若葉の香りにはリラックス効果があることがわかっています。癖がなくて飲みやすいのでお茶の代用品としても優秀で、お米から作られるライスミルクや豆乳に混ぜると抹茶ラテのような口当たりになります。ほっと一息つきたいときはお好みではちみつを加えるとより飲みやすくなりますよ。

大麦若葉の青汁を飲むときに注意が必要な方

大麦若葉の青汁は体に嬉しい効果がたくさんありますが、選ぶときに注意が必要な方もいます。
青汁の長所を最大限に活かした飲み方ができるよう、飲むときに注意が必要な方を具体的にご紹介します。

紅茶やコーヒーがお好きな方

大麦若葉には鉄分が豊富に含まれているので、貧血や妊娠されている方にとてもおすすめです。
しかし紅茶やコーヒーなどと一緒に飲むと、それらに含まれる「タンニン」や「カテキン」という成分が鉄の吸収を抑制してしまいます。
なので、鉄分を目的に大麦若葉の青汁を選ぶ場合は、紅茶やコーヒーは避けるか、時間を空けて飲むようにしましょう。

腎機能が低下している方

大麦若葉にはカリウムが豊富に含まれています。カリウムは体内の過剰な塩分を排出する大切な栄養素ですが、腎臓の排出機能が十分でない場合は高カリウム血症という病気になる可能性があります。
腎臓機能に不安がある方は、飲む前に信頼できるお医者様と相談しましょう。

乳幼児

大麦若葉の青汁はとても味がよく、お子さんでも抵抗なくいただけます。
しかし、赤ちゃんは離乳食によって消化器官を発達させるので、少なくとも離乳食を終えて(約1歳半)からの飲用をお勧めします。
消化器官が未発達の状態で青汁を飲むと、アレルギー発症の原因になる可能性があります。

まとめ

大麦若葉の青汁の最大の特徴は、飲みやすさと食物繊維の豊富さです。
栄養豊富なうえにとても続けやすいので、これから青汁を飲む習慣をつけようとしている方や、お子さんと一緒に飲もうとされている方には大麦若葉の青汁をお勧めします。