ゴーヤの青汁に含まれる栄養素

ゴーヤは別名ニガウリやツルレイシとも呼ばれ、夏バテに効く健康野菜として広く親しまれています。
では、ゴーヤの青汁には具体的にどういった栄養素が含まれているのでしょうか。

ビタミンC

ゴーヤはレモンの2~4倍ものビタミンCを含んでいます。
ビタミンCは体内でのコラーゲンの生成に必要不可欠な栄養素です。ビタミンCが不足するとコラーゲンがうまく生成されず、肌荒れや免疫力の低下につながります。
また、ビタミンCはそのほかにもストレス解消や動脈硬化、心疾患の予防にも効果があるため、積極的に摂取しましょう。ビタミンCは体内に長期間溜めておけないため、ゴーヤの青汁で定期的に摂取することをおすすめします。

カリウム

ゴーヤは牛乳の約14倍ものカリウムを含んでいます。
カリウムは塩分排出作用があるため、体内の余分な塩分が排出され、むくみ改善や高血圧予防に繋がります。
しかし腎臓に疾患があり、塩分排出機能が十分でないときに大量のカリウムを摂ると、高カリウム血症という病気になることがあります。疾患がある方は必ず医師と相談してください。

モモルデシン

ゴーヤの苦みのもととなる成分はモモルデシンといって、食品としてはゴーヤから初めて発見された栄養成分です。
モモルデシンは胃腸を刺激し消化液の分泌を促すため、夏バテ防止や疲労回復に効果的です。
また血糖値や血圧を下げる効果や、肝機能を高める効果もあることが分かっています。

食物繊維

ゴーヤに含まれる食物繊維はセロリの14倍です。
食物繊維は胃で消化されずに腸までたどり着き、腸を刺激することで排せつを促してくれます。また腸内の善玉菌の餌にもなるので、腸内改善には不可欠な存在です。腸内環境が整えられると大腸がんの予防にもなるので、積極的に摂取しましょう。
また食物繊維は血糖値の急上昇をゆるやかにしたり、余分な脂質を排出してくれたりするので、糖質や脂質の多い食べ物を食べたいときはゴーヤの青汁を飲んでおくことをお勧めします。

葉酸

葉酸はビタミンB群の一種で、赤血球を作り出す働きがあります。体内の赤血球は約4か月で寿命を迎えますが、新しい赤血球を作り出すのに葉酸が不足すると、正常な赤血球ができません。たんぱく質の合成にも関与し、内臓器官を作る手助けをするため、妊婦の方には特に不可欠な栄養素です。動脈硬化や貧血の予防にも効果があり、不足すると手足のしびれなどの神経症状が出ることもあります。

ベータカロテン

ベータカロテンという栄養素は、体内で必要に応じてビタミンAに変換されます。ビタミンAは皮ふや粘膜の健康を保ち、免疫力を上げたり、薄暗いところで視力を保つ効果があります。逆にビタミンAが不足すると、皮ふが乾燥したり薄暗いところでものが見えにくくなる暗順応障害が起こってしまいます。
ビタミンAは、サプリメントなどで過剰に摂取した場合、頭痛や食欲不振などの健康障害が起こることがあります。しかしベータカロテンはビタミンAが不足しているときにのみ変換されるので、ベータカロテンの摂りすぎによるビタミンA過剰症は起こりません。安心して飲みましょう。