プチ断食とは何か?
本来は様々な制約がある断食を、初心者にもやりやすいように期間を短くして簡易化したものです。
プチ断食を行うと体の中の毒素が排出されるデトックス効果や、免疫力の向上、腸内環境の改善など、さまざまなメリットを得ることができます。
プチ断食には様々な種類がありますが、今回は青汁を使ったプチ断食をご紹介します。
プチ断食に青汁を利用するときのやり方
半日断食
24時間中8時間を一区切りとして二食におさめるのが半日断食です。
朝8時に朝食を食べたなら、夕飯は16時までに食べ終えます。
朝食を抜いた日の昼食が12時なら、夕飯は20時までに食べ終わるようにするという、断食の中でもかなり簡単なものです。8時間中に2食を済ませ、残りの16時間で胃腸を休めることでプチ断食になります。初挑戦の方はこの半日断食から始めると成功しやすいです。
2食の内容は普段通りで大丈夫ですが、栄養バランスよく、腹八分を心掛けましょう。
青汁を使った半日断食
青汁を使って行う半日断食は、断食というより置き換え食と考えたほうがいいでしょう。
本来は8時間以内に二食で収める半日断食ですが、時間外に三食目として青汁を飲むことができます。半日断食で朝食と昼食を食べると仮定すると、夕飯として青汁を飲むことができるので、一食を完全に口にしない半日断食よりもやりやすいです。また、青汁に含まれている食物繊維やビタミン・ミネラルの働きで、便秘解消などのデトックス効果も高まります。
一日断食
起床から就寝までの間を一区切りとして行う断食です。
通常は固形物やカロリーの高い飲み物を避け、酵素ドリンクやみそ汁などで過ごします。
一日から複数日の断食をする際は、前日の夜から控えめにしておき、身体を慣らしておくことをおすすめします。
青汁を使った一日断食
丸一日、水と青汁で過ごす断食です。半日断食よりはすこしハードなので、どうしてもつらいと感じる方は玄米を少し加えることをおすすめします。
玄米は白米よりもビタミン・ミネラルが豊富に含まれており、食物繊維も多いので、より健康的に無理なく断食ができます。
なるべく胃に負担をかけないよう、おかゆにするか粉状のものを用意しましょう。
準備食と回復食
準備食
断食を行うときには、いきなりはじめると身体に負担をかけるので、その前の数日間は準備食と呼ばれる、少し軽めの食事にします。
ファストフードやスナック菓子などを避け、肉や魚などの胃に負担をかける動物性たんぱく質も控えめにし、野菜中心の食事にしましょう。
回復食
断食を明けた後は内臓の栄養吸収率が上がっているので、この回復期間に暴食してしまうと、体重が一気に増えるだけではなく、身体に大きな負担がかかり、むしろ逆効果になってしまいます。最初は胃にやさしいものを少しだけ食べて、徐々に量を増やしていきましょう。おかゆや野菜を柔らかく煮たものなどがおすすめです。
準備期間と回復期間を合わせて、断食期間と同じ日数が必要ですので、3日間の断食をするなら準備期間と回復期間は1日半ずつ取りましょう。野菜の栄養を豊富に含む青汁はこの準備食と回復食に最適です。
プチ断食に青汁を利用するメリット
なぜプチ断食に青汁を使う方がいいのでしょうか。そのメリットをご紹介します。
青汁の栄養素の吸収率がアップ
空腹時は内臓が栄養を吸収しやすくなっているので、ビタミンやミネラルが豊富な青汁を飲むにはうってつけの状態なのです。
血糖値の上昇が緩やか
市販の野菜ジュースには甘味料が含まれていることが多いため、断食中に飲むと血糖値が急上昇して体に負担をかけてしまいます。しかし青汁なら原料は野菜のみなので血糖値の上がり方は緩やかになります。
工夫がしやすい
どうしてもお腹が空いて固形物が食べたくなったときは、青汁を豆乳で割ったものや、それを寒天で固めたものを食べましょう。断食中は味覚が鋭くなっているので、砂糖やはちみつなどの甘味料は使わなくても満足できます。
プチ断食の効果が出やすい人
普段の食事が味付けが濃い・外食が多い・食べ過ぎる人
断食を行うと、味覚が研ぎ澄まされて食べ物の味がとてもよくわかるようになります。
その結果、身体にいいものを意識的に選ぶようになったり、薄味でも十分満足するようになるのです。
ファストフードやスーパーで売っているお惣菜などは糖分、塩分、脂肪分が多くなりやすいので、鈍くなった味覚機能をよみがえらせるためにも、プチ断食はおすすめです。
便秘の人
空腹状態になるとモチリンというホルモンが分泌されます。このモチリンは胃と腸を収縮させ、老廃物を除去してくれるので、お腹の健康状態を守ってくれるのです。
また、内臓を休ませることで胃腸は消化に集中することができるので、お通じもよくなります。
青汁には便を柔らかくしたり便のかさを増やしたりする食物繊維が多く含まれているので、水だけのプチ断食よりも腸内環境を整えることができます。
老化が気になる人
お肌にシミやしわを引き起こす原因の活性酸素という酸素をご存知でしょうか。
小食にすると活性酸素の生産を減らすことが確認されています。そのため、若々しい肌を手に入れるアンチエイジング効果があるのです。
また、摂取カロリーを減らすことにより、今までは眠っていたサーチュイン遺伝子という遺伝子が活性化します。サーチュイン遺伝子は長寿遺伝子とも呼ばれており、活性酸素の除去、余分な脂肪の燃焼、さらには動脈硬化や認知症など、さまざまな病気の予防に役立ちます。
また、青汁に含まれているビタミンEは活性酸素を減らす抗酸化作用が高いので、相乗効果を狙うことができます。
プチ断食は、体質改善のためには定期的に繰り返すべきとされています。
毎週1日だけの断食を続けたことで糖尿病のリスクを低下させたり、血圧やコレステロール値が改善されたことも確認されています。
断食中に体調が悪くなったら
焦らずに続ける
プチ断食ではあまりありませんが、空腹状態が続くと、好転反応と呼ばれる体調不良が起きることがあります。好転反応とは、身体の中の毒素が排出され、デトックスされる過程において出る反応です。
頭痛、だるさ、眠気、吹き出物など、さまざまな症状がありますが、身体に溜まった毒素を排出している証拠ですので、時間の経過とともに治まります。
断食中に頭痛がおこる人
頭痛に関しては上記の好転反応ではなく以下の原因である場合があります。
- 普段カフェインを摂りすぎて中毒状態になっている
- 普段糖質を多く摂っていて低血糖状態になっている
- ミネラルが足らず脱水症状になっている。
状況を見て適宜対応しましょう。
青汁でプチ断食するときの注意点
断食中は体をリラックスさせ、内臓機能がデトックスに集中できるようにしましょう。
そのため、アルコールや人工甘味料などの添加物は避け、また断食終了後は必ず回復食にして身体の負担を取り除きましょう。