よもぎの青汁の効果と特徴

よもぎは昔から日本のみならず世界各地で薬草として重宝されていました。
「ハーブの女王」とも言われるほどに栄養価の高い植物であるよもぎの青汁には、どんな効果があるのでしょうか。具体的にご紹介します。

貧血改善

よもぎはクロロフィルと鉄分を豊富に含んでいます。
クロロフィルとは植物がもっている葉緑素の一種で、末梢血管を拡張し、血流をよくする作用があります。
鉄分は血液中の赤血球をつくっているヘモグロビンの材料になる栄養素です。
よもぎの青汁を飲むことによって、クロロフィルで血管を拡張し、鉄分で血を作るという相乗効果が得られるのです。

ちなみに、クロロフィルは血流をよくする以外にも様々な効果があります。

【クロロフィルの作用】

  • 血管内の余分なコレステロールの排出作用
  • ダイオキシンや残留農薬などの有害物質の排出作用
  • 殺菌・抗菌作用

免疫力向上

ヨモギに含まれているベータカロテンという栄養素は体内でビタミンAに変換されます。
ビタミンAは皮ふや粘膜の環境を整えるので、肌のはりや弾力、きめ細かさを保ち、免疫力を上げる作用があります。ビタミンAは過剰に摂取すると身体に害を及ぼすこともあるので、サプリではなく食品から摂取することをおすすめします。

アンチエイジング

よもぎはポリフェノールという、植物が紫外線から身を守るために作り出した栄養素をもっています。ポリフェノールは、肌のしみやしわの原因となる活性酸素という物質を除去する、抗酸化作用があるのです。年齢を重ねても若々しい肌を保つために、よもぎの抗酸化作用を利用しましょう。

安眠効果

ヨモギの香り成分であるシネオールは精油としても扱われており、自律神経を整え、良質な睡眠を促す効果があります。ホルモンバランスを調整してくれる効果もあるため、女性にとってはより嬉しい効果です。

便秘改善

ヨモギはレタスの7倍もの食物繊維を含んでいます。
食物繊維はその名の通り繊維質の栄養素で、腸を刺激したり、水分を含んで便を柔らかくして、排せつを手伝ってくれます。腸内環境が整えられると大腸がんなどの病気の予防にもつながるため、日ごろから定期的に摂取するのをおすすめします。
また、食物繊維には糖の吸収を緩やかにしたり、過剰なコレステロールを排出する作用もあるため、生活習慣病予防にもなりますよ。

抗ガン作用

よもぎに含まれるアルテミシニンという成分には強力な抗ガン作用があります。これは抗がん剤の32000倍も正確に、ガン細胞だけを死滅させる効果があると立証されています。
ガン細胞は鉄を吸収する性質があるため、よもぎの鉄分に引かれたガン細胞を抗ガン作用のあるアルテミシニンが死滅させる仕組みです。アルテミシニンは現在マラリアの治療薬として世界的に使用されていて、副作用がほぼないことも大きな特徴のひとつです。

ですが、アルテミシニンのガンに対する効果は研究段階です。今後研究が進めばわかりませんが、今の時点でアルテミシニンはガン治療には使われていません。アルテミシニンを活用してガンを予防したい方は、必ず医師の指導の下で行うようにしましょう。

よもぎはとても栄養価が高く、身体にやさしい食品です。
青汁にすることで手軽に摂取することができるので、新たな習慣として取り入れてみてはいかがでしょうか。